わたしの備忘録

ただの日常を好きな時に好きなだけつらつらと書きます。

矯正施設の見学に行って

 この度前から文書が書きたかったのと文才の夢馨ちゃんからのお誘いもあってブログを書くことにしました。特に大きなテーマはないけど、ブログの名前?の通り『わたしの備忘録』としてこれからぼちぼちやっていこうかなと思います。

本当はめちゃくちゃ阿波弁丸出しで書きたいのですが、夢馨ちゃんのを見て標準語カッケー!ってなったのでレポート風に標準語で書いていきます。(レポート風とは)しかしながら文才もなけりゃ語彙力もないので普通に阿波弁丸出しになるかと思われます。(しかしながらとか使うあたりレポート風を醸し出してます)

 

 

 

 

 さて、前置きが長くなりましたが今回のタイトルは『矯正施設の見学に行って』です。去年心理の先生から「神戸少年鑑別所加古川刑務所の見学に行きたい方いませんか?今回から自由行動でハーバーランドにも行けます」というお知らせがあったので、タダでハーバーランドにいけるとか超ラッキーじゃんとゲスゲスの動機で友達と一緒に矯正施設に参加することにしました。しかし言うのが遅かったので定員が締め切らており、年明けに「3人キャンセル出たので行きませんか?」ともう一回お知らせがあったので再び友達を誘ったのですが予定があるとのこと。。。なのでぼっちで参加することにしました(笑)当初の予定だった加古川刑務所はその日に特別な監査が入ったため、急遽播磨社会復帰促進センターに行くことになりました。成人済みなので自分がお世話になることはないし、せっかく大学で心理を学んでいるからいい機会になるかな〜と最初のゲスゲスの動機とは打って変わって真面目な動機になりました。まあなんせぼっちなので(笑)

 

 という感じで朝7時30分に大学を出発して2時間ほどバスに揺られて1つ目の矯正施設、神戸少年鑑別所に着きました。

 皆さん、少年鑑別所と少年院の違いって何か分かりますか?私は前日ググるまで分かりませんでした(笑)簡単に言うと審判前に行くところが少年鑑別所で審判後に行くところが少年院です。だいたい犯罪が軽めの場合(万引きなど)は在宅審判で家で生活できるのですが、何度も非行を繰り返したり重大な事件を起こした場合は少年鑑別所に送られます。(割合でいうと10%くらい)

○鑑別の流れ

 少年鑑別所で行われる鑑別とは、検査入院のようなもので鑑別結果通知書といって非行への処方箋でもあり、A4用紙10枚分くらいのレポートを作成します。

 鑑別の流れとして、心理技官による面接・心理検査、教官による行動観察、医師による健康診断・身体検査を受けます。心理検査はまず集団方式の検査をし、少年の問題性に応じて個別方式の検査をします。そして、24時間所内の様々な場面を観察します。また意図的行動観察の場合は課題を与え、貼り絵・作文・日記・読書感想文なども書きます。

 

〇観護処遇

 多くの場合は4週間収容され、審判を受ける準備をします。7時に起きてから21時に寝るまでの間に運動、診察、面会、日記、学習支援、講話、図書貸出、助言・相談を行います。収容されている少年は、家出していたり、3食しっかり食べれていない子たちが多いので決められた時間に行動することや3食バランスのある食事を取ることによって規則正しい生活が送れ生き生きとしてくるそうです。また、外部講師によるマンツーマンの学習指導もやっています。その他にも強制ではありませんが、情操豊かにするために季節の行事(七夕、ひな祭りなど)、ガーデニング、読書をします。そして将来豊かにするために学習指導や就労支援講座もします。

 

質疑応答の時間で直接働いている法務教官が、「鑑別所は素直な少年たちの姿が見える。より社会に近い現場で働けれることが魅力。」と言っていました。

 

 

 館内をぐるっと一周したのですが全部の窓に鉄格子がありました、、、男子寮をみたのですが3畳に小さいテレビ、小さい机、布団、棚、板でちょっとだけ囲った剥き出しの洋式トイレがドーンとありました。。。テレビでみる刑務所の感じそのままで、こんな感じて未成年の子も親と離れて暮らすのかと思いました(泣)また女子寮は共同部屋で女子の多くはぬいぐるみを持って寝ると安心するらしいので大きいクマのぬいぐるみがありました。  

 

 1番衝撃的だったのが、女子寮の図書貸出の部屋にあった七夕の短冊に

 

ママのご飯を食べたい

 

って書いてあるのを見て泣きそうになりました。

 

 

 

で、お昼ハーバーランドハンバーガーとタピオカ食べて飲んでしてからまた1時間くらいバスで揺られて、播磨社会復帰促進センターに行きました。

 

 

 

播磨社会復帰促進センターについては前日にググってなくて無知で行きました。(笑)

 

〇播磨社会復帰促進センターとは官民協働の刑務所の1つで新しいタイプの刑務所です。

一般の収容対象者は、

 ①刑務所への収容が初めての男性受刑者であること

日本国籍を有していること、または日本国内で長期間の生活経験を有していること

③犯罪傾向が進んでいないこと

④刑の執行期間がおおむね1年以上8年未満であること

⑤26歳以上であること

⑥集団生活に順応できること

⑦心身に著しい障害がないこと

特化ユニットの収容対象者は、

①から⑤を満たし、かつ、精神疾患・知的障害を有する者で、社会適応のための訓練を必要とする者

です。名前に刑務所って付いてないんですが、刑務所運営の新しいかたちであるPFI刑務所で、国の職員と民間事業者が連携して、24時間監視しており消灯後も絶え間なく巡回しています。

 

〇受刑者の一日

6時40分に起きてから、昼食を挟んで16時30分まで職業訓練をします。社会復帰支援プログラムで再犯防止し、介護やPCの資格を取得します。そして17時に夕食を食べ、21時に就寝します。

 

入所時は刑務所に慣れ、中間期は作業を行っていき定期的に面接をし、釈放前は社会復帰の準備をします。その間にも面接やグループワーク、行動観察を行っていきます。  

 

分類業務として

1.適切な関係性の構築

2.情報の取捨選択

3.人となりの把握

4.犯罪に至った要因の把握

5.再犯防止のために必要なことの把握

 

教育業務として

矯正施設の実施を行い、

・薬物依存離脱指導

・交通安全指導

・パートナーシップ指導

・ギャンブル問題指導

・飲酒問題指導

・性的問題指導

・父親指導

・被害者の視点を取り入れた指導

をします。

90分間講義され8〜14回に渡って行われます。対象者は6〜10名ほどで、指導者は1〜3名で行われます。

 

質疑応答の時間では「入所から出所までの一連の流れを専門性に縛られず、全体的に関わることができる。」と言っていました。

 

 

 実際にこの施設も一周ぐるっと回ってみて、大浴場、工場、体育館、グラウンド、実際に収容されている部屋を見ました。大浴場は広くて1回に6〜70人入れるそうです。工場は受刑者がPCを操作しているところとプラスチックのハンガーを組み立てているところを見ました。私たちが横を通るので気が散ってしまうのにみんなもくもくと作業していました。外のグラウンド近くではガーデニングをしていて私たちが通るので壁に向いて気をつけをして通り過ぎるのを待っているのが印象に残りました。

 

 

 

 

 

めちゃくちゃ長くなったのですが、1番言えることは犯罪をしないということです。